COMSAは大手暗号通貨取引所ZAIFを運営しているテックビューロが仕掛けた日本発のICOということで、界隈ではすでにかなり話題になっています。ちなみにICOとはInitial  Coin Offeringの略でIPO(新規株式公開)の暗号通貨版ですね。

COMSAの概要

一言で言ってしまえば、企業向けにICOソリューションを提供することです。こんがらがるといけないので念のため言っておきますがCOMSA自身もICOで資金集めを行い、集めたお金で企業向けにもICOソリューションを提供するということです。

で、このICOソリューションって一体なんなの?って話ですよね。ICOは前述の通りIPOの暗号通貨版ですが、まだまだ黎明期ということで、通常の企業がICOを実施するには様々なハードルがあります。例えば一般企業がICOを行う場合にトークンをどうやって発行すればいいの?とか発行されたトークンにどうやって価値を持たせればいいの?とかそもそもトークンはどこで取引すればいいの?とか、様々な課題が浮かびあがってくると思います。また暗号通貨自体が黎明期でもあるので、リーガルリスクのマネジメントなんかも気になるところでしょう。

COMSAではこうした企業が抱えるICOに対する様々なハードルを一気に解決してしまおう、という野心的なプロジェクトです。

COMSAトークンの配布と価値の源泉

配布方法はそんなに難しいことはありません。ホワイトペーパーより引用しつつご紹介します。

● トークンセールの参加者は、1USD相当の購入に対して、1 COMSA(シンボル:CMS)トー
クンを取得する。セール時には発行数の上限は設定されない。
● トークンセール終了時、トークンセール参加者に発行されるトークン数と同数のトークンが
追加発行され、総発行数はそこでロックされる。言い換えれば、申し込み数を100%とした
場合、もう100%が追加発行されることとなる。
● この追加発行された100%を分母として、そのうち10%がトークンセールのリフェラルボー
ナスとして紹介者に配布され、40%は既存のテックビューロ経営陣、ステークホルダー、
開発者、従業員、契約社員、そしてCOMSA ICO協議会運営に配布される。50%はテック
ビューロが保持し、将来の開発、将来の配布、マーケティング、パートナーシップ、報酬、
事業拡大などにあてがわれる。
● 結果として、総発行量の55%がトークンセールの貢献者に配布されることとなる。

総発行量の55%がICO参加者、45%がCOMSA関係者に配分されます。このことでCOMSAトークンの価値は実質半値近くになるのではないかという議論がTwitter上で交わされていましたが、実際のところ価格は需要と供給で決まるわけですから、必ずしもこの指摘はあたらないと考えています。つまり上場するまでどうなるかはまったくわからないということです。

またICOソリューションを企業に提供した利益の一部を使ってCOMSAトークンのBURN(消却)を行うという点も投資家視点からは好材料です。BURNするということは、つまり先々ではCOMSAトークンの供給量が減っていくということですから1トークンあたりの価値は上がりやすくなります。尚、BURNに使用される収益は下記の通りです。

● ICOに関するコンサル料金とサービス料金。
● COMSA COREにおけるトークンの変換料金。
● mijinのライセンス料金とBaaS利用料金。

そしてCOMSAトークンの価値は何によって裏付けられるかということですが、これは一言で言ってしまえば「これからCOMSAプラットフォームを利用して行われるICOにCOMSAトークンで払い込みを行うと、5%のボーナスがもらえる」ということです。ICO自体は他の暗号通貨でも参加できますが、COMSAで参加したほうがお得なんですね。

トークンセールは10月2日から予定されており、参加者には下記のタイムボーナスが用意されています。

+14% bonus 10/2 14:00 – 10/4 14:00 (JST)
+10% bonus 10/4 14:00 – 10/11 14:00 (JST)
+5% bonus 10/11 14:00 – 10/25 14:00 (JST)

何故企業はICOを行うのか

今まで企業が資金を集めようと思ったら、上場するか銀行から融資を受けるか、あるいは株式を売って出資を受けるかという選択肢しかありませんでしたが、これらの方法にはデメリットもあります。例えば証券取引所に上場するためには厳しい制限が設けられていますし、上場コストもかかります。投資家から出資を受けることで経営権そのものがリスクにさらされてしまうこともありますし、利益に応じた配当も支払う必要があります。

ところがICOには上記のデメリットは存在しません。企業は返済義務も負わず、配当も支払わず、経営権を保持しながら資金調達することが可能なのです。

ただトークンを発行するにあたって注意しなければいけないことがあります。それは「どのようにトークンに価値を持たせるのか」ということです。

どのようにトークンに価値を持たせるのか

トークンを発行してただ買ってくださいと投資家にお願いしただけでは誰も買ってくれません。トークンの保有者に対して何らかの価値の提供が必要です。それではどのような仕組みが考えられるのかというと、例えばホワイトペーパーには下記のような例が記載されています。

①芸能人のトレーディングカード

芸能マネジメント会社が所属タレントのトレーディングカードをブロックチェーン上で発行してトークンで販売を行う。またそのカードで対戦ゲームが行えるようにする。これによってコレクション的価値とゲーム上で使用できるというエンタメ的価値がトークンに付与されることになる。

②VR世界の通貨として

VRの世界における通貨として使用できるようにする。現実世界の通貨とペッグされたトークンをVRの世界で流通されることで、アイテムを購入したりイベントに参加したりということが可能になる。ゲームの人気が高まれば高まるほどトークンの価値も上昇します。

また個人的にはCOMSA ICOへ参加を表明しているクラウドファンディング会社CAMPFIREの動きも気になります。クラウドファンディング業界もICOに間違いなく存在を脅かされるであろう業界ですが、脅かされるぐらいなら先手を打ってやろうということでおそらく参入してきたのでしょう。

仮にCAMPFIREの狙いが一つ一つのプロジェクトのICOだとしたら非常に面白くなりそうな気はします。ただし小規模なプロジェクトはトークンの流動性が懸念されます。

僕のポエム

ホワイトペーパーを読んでいて非常に好印象だったのが、既存の仕組みとうまく折り合いをつけながら発展させていこうという意気込みを感じられる点です。暗号通貨のホワイトペーパーはともすれば思想的で実現不可能なことを謳い、文字通り「ポエム」になりがちです。その点COMSAは「自律分散型ネットワーク」にこだわることなく、テックビューロがあえて中央管理者となることで中央集権的な部分を残しています。これは既存の社会の価値観とうまく折り合いをつけるために必要なことだと僕は考えています。

また日本の規制を逆手にとってアピールに利用している点も好感が持てます。つまり「規制に従い顧客預かり資産は分別管理しているから、テックビューロには高い信頼性がありますよ。」ということですね。これをしっかり行っていれば、かの有名なマウントゴックス事件のような悲劇が繰り返されるリスクは抑えられるでしょう。

ただ現時点ではICOに参加するかどうかは迷っています。長期的には間違いなく有望だとは思いますが、暗号通貨全体が盛り上がりを見せる中でCOMSAに資金を回すことによる機会損失を懸念しています。既にネット上ではかなり話題となっているため興味のある人はみんなICOに参加するでしょうし上場後の急激な値上がりはあまり期待できないでしょう。というわけで発行数の上限もないことですし、ICO期間も一か月設けられているので、ギリギリまで考えてから参加するかどうか判断は行いたいと思っています。

関連情報

トークンセール(10月2日~):https://tokensale.comsa.io

公式Slack:http://comsa.herokuapp.com/

ホワイトペーパー:http://i.nf/comsawpja

twitter:https://twitter.com/comsadotio

Facebook Page:http://i.nf/comsafb

ロードマップ:https://comsa.io/ja/roadmap

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